こんにちは。
先日は理論研修で知り合った診断士の方数名と雑司ヶ谷のフレンチでお食事をいたしました。
とてもオシャレなお店で料理も美味しく楽しい時間が過ごせました。
ありがとうございました。
お邪魔したお店はこちらです。
Global French Kitchen 雫
さて本題にはいりますが、先日お世話になっている商工会でこんなご相談がございました。
「売上が伸びているが、そのぶん税金も増えてしまって支払いが厳しい」
要は資金繰りが上手くいかなくなっていると言うことのようです。
飲食店を経営されている方で、youtubuなどで紹介されたことで売上が上がったとのこと。
確かに財務諸表を見せていただきましたが、5年前の売上と比べるとかなり上がっています。
まずは財務分析をさせていただき、原価率や販管費率を確認しました。
近年は物価や光熱費の高騰もあり、経費が上がっているのは確かです。
しかし、原価率、販管費率を見比べてみるとあまり大きな変化なく。。。
原価率も2%程度の上昇で、そもそも30%を切っていましたので飲食店としては優秀な数字です。
販管費も大きく変わりはなく、売上が伸びた分、利益もきちんと増えています。
資金繰りが苦しいもうひとつの要因として、最近はPayPay払いが増えて、入金が1ヶ月先になっていることが原因ではないかとのこと。
しかし仕入も現金払いがあるものの、月末締めの翌日払いのものがほとんどでしたし、
PayPay払いが増えたといっても月数百万円の売上の内の3割程度でしたので、そこまで影響はないかと思いました。
「おかしいですね、、」
率直な感想でした。
しかし、現実に現金がないとのこと。
まずは資金繰り表を作成することをおすすめしました。
資金繰り表といっても難しく考えず、Excelを使って売掛けや買掛け、税金支払など、月単位でまとめれば良いと思います。税金の支払い予定月に現金がどれだけある予定なのか、どこで足りなくなるのか分かると思います。
そして飲食店ならず、現金売上があるお店で多いのが、現金の管理の甘さです。
特に家族経営の場合はお店のお金と生活費がごちゃ混ぜになりがちです。
この事業者様も現金売上を帳簿上、きっちり記帳してはいるものの、売り上げた現金を都度銀行に入金されていませんでした。
現金の売上がある事業は一般的には、閉店後レジにある現金を計算し、釣り銭以外のお金と売上が一致しているか確認します。一致したらそのお金は翌日銀行に入金します。
コレをしないと現金の管理が難しくなります。
もう一つは従業員による不正です。私は元経理部に所属していましたが、以前勤めていた会社でも従業員の不正は一定数発生しました。
また、レジにお金が残っていると防犯上も良くないですね。
以上により、私の出した結論は、
1.資金繰り表を作成する。
2.現金売上げの管理を徹底する
この2点です。
皆様の事業がより良い方向に向かうために、少しでも力になれれば幸いです。