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ミッション・ビジョン・バリューとは?—自分らしい事業を始めるための出発点

「事業を始めたい」「新たなサービスを立ち上げたい」そう思ったときに、まず考えておきたいのが“ミッション・ビジョン・バリュー”です。

ですが、この3つの言葉、意味の違いや必要性がいまいちピンとこない…という方も多いのではないでしょうか?
今回は、事業の芯をつくるための土台としての「ミッション・ビジョン・バリュー」について、わかりやすく解説します。


まずは用語の違いを理解しよう

 

用語 意味 タイミング
ミッション(Mission) 存在意義。なぜやるのか? 初期に見つけ、徐々に磨いていく
ビジョン(Vision) 目指す未来。どこへ向かうのか? 方向性が定まってきた中盤以降に明確化
バリュー(Values) 行動の価値基準。何を大切にするか? 実行段階に向けて後半で整理

この3つを揃えることで、「なぜその事業をやるのか」「どんな社会にしていきたいのか」「そのために、どう行動すべきか」が明確になります。これは、共感されるブランドやビジネスをつくるうえで欠かせない柱になります。


ミッション・ビジョン・バリューの関係性は?

この3つはそれぞれ独立しているようで、しっかりとつながっています。

理念(ミッション) ←「なぜ」存在するのか
ビジョン     ←「どこへ」向かうのか
バリュー     ←「何を」大切にするか
行動指針     ←「どう」行動するか(実践)

「なぜやるのか」が理念になり、「どこへ向かいたいか」がビジョンになり、それを日々の行動に落とし込むための価値観がバリューです。


いつ・どのように考えるのか?

事業づくりのプロセスにおいては、以下のように段階的に整理していくのが自然です。

【初期段階】Will(やりたいこと)から始める

原体験や価値観、自分が心から「やりたい」と思えることを掘り下げていく中で、理念の“原型”が見えてきます。
たとえば:

  • なぜこれをやりたいのか?

  • どんな社会課題を解決したいのか?

この段階では、漠然としていても大丈夫です。

【中盤〜終盤】SWOT分析やWHO/WHAT設計と行き来しながら磨く

具体的に事業の方向性を定めていく中で、理念やビジョンがより洗練されていきます。

  • この事業を通じて、何を社会に届けたいのか?

  • どんな未来をお客様と一緒に作っていきたいのか?

【最終段階】言語化して発信できるレベルに仕上げる

WHO(誰に)/WHAT(何を)の事業コンセプトが固まったら、対外的にも伝えられるように文章として整えます。
名刺やHP、パンフレットに載せるブランドステートメントの完成です。


自分で考えるのが難しいのはなぜ?

これらの言葉は、自分の内面と深く向き合う必要があるため、どうしても時間がかかります。
頭ではなく「心」で感じてきたことを言葉にする作業は、慣れていないととても難しく感じるものです。

だからこそ、外部の視点や問いかけを通じて整理するサポートがあると、ぐっと進みやすくなります。


まとめ:ミッション・ビジョン・バリューは、ブレない自分軸になる

事業を続けていると、迷うこと・揺れることがたくさんあります。そんなとき、立ち返るのが「なぜ自分はこれをやっているのか」という原点です。

ミッション・ビジョン・バリューは、あなたの事業の“芯”となるもの。
焦らず、でも必ず向き合って、あなたらしい言葉を見つけてみてください。

小さな事業のブランディングやマーケティングについて、日々試行錯誤しています。
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