「なかなか集客がうまくいかない」「SNSの発信が届いていない気がする」
そんな悩みを抱えている方にこそ、ぜひ見直してほしいのが「ターゲット設定」です。
商品やサービスを売るうえで、どんな人に届けるかを明確にすることは、実はすべてのマーケティングの出発点。ここが曖昧だと、どんなにSNSを頑張っても、どんなに良い商品を作っても、成果に結びつかないことが多いのです。
今回は、個人事業主や小規模事業者の方でもすぐに取り入れられる、「ターゲットを深く理解するための5つのステップ」をご紹介します。
Table of Contents
STEP1. まず「どこで戦うか」を決める
マーケティングは「戦う場所選び」から始まります。
例えば「美容市場」という大きな市場の中でも、
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整体 × 美容に関心のある
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30代女性 × 肩こりに悩む層
など、「勝てそうな小さな市場(=ニッチ)」にフォーカスすることが大切です。
広く浅くではなく、狭く深く。そこに勝ち筋が生まれます。
STEP2. “最も自分に刺さるお客様”を探す
すべての人に選ばれる必要はありません。むしろ、「自分を強く求めてくれる人」に集中するほうが効率的です。
問いかけてみましょう:
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誰が一番、この商品・サービスを“強く欲しがっている”か?
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誰なら、他ではなく“自分”を選ぶ理由があるか?
この視点こそが、マーケティングの核です。
STEP3. ペルソナを“実在する1人”として描く
「30代女性」というラフなイメージではなく、「たった一人の生活者」を想像します。
たとえばこんな感じ:
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属性:35歳・共働き・小学生の子どもがいる・都内在住
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悩み:「自分の時間がない」「肩こりがつらい」「美容にお金をかけたいけど時間がない」
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価値観:「お金より効率や安心」「自分に合う人から受けたい」
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理想:「短時間で効果が出て、信頼できる人からケアを受けたい」
このように具体化することで、発信内容やサービス設計がグッとクリアになります。
STEP4. ペルソナの“行動の流れ”をイメージする
その人がサービスを利用するまでに、どんな行動をとるのか。
時系列で「検索 → 比較 →判断 → 行動」をシミュレーションしてみましょう。
例:
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肩がつらいと感じる
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スマホで「肩こり 解消 鍼灸」などと検索
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写真の雰囲気や価格で比較
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SNSや口コミで信頼性を確認
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「この人なら」と思って予約
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実際に受けて、満足すればリピート
この流れを意識することで、ホームページやSNSのどこを改善すべきかが見えてきます。
STEP5. 商品の“価値”を言葉にする
最後に重要なのが、「その人にとってのベネフィット(便益)」を明確にすること。
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機能的ベネフィット:短時間で効果が出る、痛くない鍼など
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情緒的ベネフィット:「ちゃんと私を見てくれる」「信頼できる」「安心できる」
人は機能だけでは動きません。「この人なら大丈夫」という“感情”が背中を押すのです。
おわりに:ターゲットを絞ることは「捨てる」ことではない
「ターゲットを絞ると売上が減るのでは?」という不安の声もよく聞きます。
でも、実は逆。自分にとっての“勝てるお客様”に集中することで、リピートや紹介につながり、結果として売上は安定しやすくなります。
まずは「その人なら絶対に振り向く」ような、心に刺さる言葉や価値を磨いてみてください。